関節リウマチ(MKさん)

 

教室受講までの経緯

 

 私は、16年前の39歳の時に関節リウマチの診断を受けました。

 最初はとにかく病気の勢いが強く、関節痛は全身に及び、明け方まで痛みで眠れず自力で布団からも起き上がれないという、一人では何も出来ない状態に陥ってしまいました。

恭子注:
本当につらい体験でしたね。

 

 一度は仕事も諦め、せめて夫の為に家事だけでも、それが無理なら自分の身の回りの事だけでも出来る位に回復したいという切実な思いで専門医の扉を叩き、幸い良いお薬にも出会う事が出来て、少しづつ仕事も再開し、厳しい状態から数年で抜け出す事ができました。

  その後昨年5月までの長い年月、なかなか進行が止まらない手首の炎症を抑える為、投薬治療を受けてきましたが、年齢を経るにつれ治療の効果も以前の様には上がらず、その上身体のあちこちに不調を感じる様になってきたのです。遂に仕事にも支障が出る様になりました。

 

 以前から、「身体の不調は食べ物と心の問題も大きいのだろうな・・」と感じていながらも、どうしたら良いものか解らず、色々な本を読んでもその場限りで、特に考え方を変えるまでには到りませんでした。

「もういい歳だし・・・これが自分の性格なんだからしょうがない」と、諦め半分でしたが、そんな時に、恭子先生のお教室に10年以上通っているMさんから先生のお教室を進めて頂いたのです。

「食べ物を変えると、身体も運命も変わります」岡田恭子 河出書房 
を拝読して、ぱっと光が差した様に感じました。

まるで自分の事が心の奥まで書かれている様に思えたのです。

既にMさんから、先生のお料理本を一冊「岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室」日東書院 

頂いてましたので、黒豆玄米やけんちん汁など自分なりに作って食べており、身体に良い変化が出始めていた事もあって、直ぐに基礎科に申込みました。

 

以下、受講前と後の変化を、食事・身体・考え方の三つの点でお話します。

 

1.食事

(受講前)

朝)目玉焼きなどの卵料理、大盛の生野菜サラダ、パンまたは米、コーヒー(毎日欠かさず1〜2杯)

昼)麺類または納豆ご飯や前日の残り物など簡単な物

夜)魚、特に青魚の料理が多く肉料理は少なめ、大盛の生野菜サラダ、練り物や豆腐など、

ほとんど毎晩日本酒1合以内、米は半膳程度か全く食べない時もある「おかず食べ」だった。

間食)煎餅類が特に多かったが、甘い物や果物も。あれば何かしら毎日食べていた。

味噌汁は一日一食つけるか全くつけない時もあった

とにかく好きな物を好きなだけ、満腹になるまで食べていた。

リウマチ発症からほどなく、友人から玄米を勧められ、以来玄米と白米を半々づつ食べてきたが、米以外の食事については一切変えなかったので、身体の変化はほとんど無かったと思う。


恭子注:
そうなんですよね。
玄米を自己流で食べるだけでは画期的な変化はないのです。
どうぞ皆さま、正しく学んでください。
ぜひ、恭子式マクロを。

料理はまめにやっている方だと思いこんでいたが、仕事が忙しくなるとコンビニ弁当や外食が続く日も多かった。

 

(受講後)

朝)梅生番茶のみ(どうしてもお腹が空いた時は酵素玄米をスプーンで一杯くらい)

昼)酵素玄米、けんちん汁、ひじきレンコンや五目豆や野菜の煮しめなど「ハッピー・・・」のメニューから一品〜二品

夜)昼と同じ

間食)ナッツ、酵素玄米、車麩、その他 (焼き芋・煎餅・干柿・果物のいずれか少量を一週間に一回位)

 


恭子注:
「岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室」にも書いていますが、
私も、最初やり始めたころ、どうしても目が寂しくて、おかず(副食)食べになってしまうので、お弁当箱に入れなおして玄米ご飯の分量より少なく盛ることを一年間実行しました。

4か月を過ぎた頃から、食べても食べても満腹感が得られず、つい食べ過ぎてしまう。

恭子注:
これはある意味、ミネラル不全でもあるので、ミネラル剤も食べるといいです。
あとは、内臓が元気になって、食欲が増す、ということもあります。

「○○よりはまし」の精神で、そういう時は玄米の量を増やす。

 

2.身体の状態

・リウマチ

(受講前)足・肩・首・顎の症状は寛解状態までになったが、手首周辺の症状だけはジワジワと悪化し続け、長年の投薬治療に対しても不安を感じていた

(受講後)投薬治療を辞め、玄米菜食と酵素風呂とウォーキング(まずは50,000歩/週を目標に)で病気の改善に取り組む。


恭子注:
健康の条件は、気血動、この条件がそろうこと。
食べ物は一番効果が出ますが、運動も必要なのです。

手首の症状は一進一退ながらも、少しずつ仕事も再開できる様になった。「畳の目ほどの回復に感謝する」心を教えて頂き、「必ず良くなる!」という自信が湧いてきて、多少の波があっても不安は感じない


恭子注:
残念ながら、波はあるのです。
難病を抱えている場合、全員がトントン拍子によくなる わけではないのです。
でも必ず、より良くはなっている身体の変化がありますから、その少しの良い変化に感謝すると回復も早いのです。

今になって思えば、16年前から「食事や考え方を変えなくては、あなたは本当の意味で健康にならないよ!」と、リウマチが教え続けてくれたのだと思います。

当時は医療の力に全面的に頼るばかりの人任せで、自分の身体に対して無責任でした。

恭子注:
私も弱かった時代、病気はお医者さんや薬が治してくれると思っていました。

医療を受けながらも、身体の声を聞き、自ら学び、改善出来る事は沢山あったと思いますが、優等生の患者でいる事が、病気に謙虚に向き合う事だと大きな勘違いをしていた様に思います。

 

 

・大きい便り

(受講前)元々便通は良かったが、リウマチ発症と同時に3〜4日出ない事が頻繁に起きて、次第にその状態にも慣れてしまい、苦しさもさほど感じなくなっていた。

密度の濃い黒っぽくて固い便で臭かった、浣腸も多様していた。

(受講後)ほぼ毎日大バナナ一本、明るい茶色で水に浮く便が気持ちよく出て紙にも付かない。

同窓会で肉をしっかり食べてしまった翌日は便秘となり翌々日に真っ黒な便を何とか絞り出した。

身体がすぐに反応してくれた事に感謝する。

精神状態が即、大きい便りに影響するのは依然変わらず


大きい便り、は、内臓からのラブレター、お便りです。
バナナのような茶色で水に浮くような便が出ていれば、内臓は満足しているのです。

 

・冷え性

(受講前)物心ついた時から手足の先が年中冷え切っていて、特に冬になると指先がズキズキと痛んだり、酷い霜焼けで辛い経験をした。けれどこれは、自分の身体の特徴であって、仕方ない事だと半ば諦めており、本気で改善しよう、改善出来る事とは思っていなかった。

(受講後)確実に手足の冷えは軽減され、冷えている事が当たり前ではなくなってきた。

恭子注:
確実に身体は温かくなります。

50年近く冷えを放置してしまったのに、この歳でもここまで改善出来るという事に感動し、何より、自分の身体が冷えているという事に気付ける様になった事がありがたいと思う。

酵素風呂で芯から温まる感覚を覚えた事も冷えに敏感になった要因と思う。水泳はやめた。

 

・胃痛

(受講前)いつも胃のあたりが固く、頻繁に鈍痛を感じていて、不安でよく検査を受けていた。

(受講後)胃痛も腹部の固さもすっかりなくなり、お腹全体が本当にスッキリした感覚。

 

・不整脈

(受講前)身体が揺れる程の不整脈が時々起こり、何度か検査を受けたが、正常の範囲との診断を受け特に治療はしなかった。

(受講後)不整脈は消失していたが、最近また少し症状が現れる。


恭子注:
これも時間をかけて改善していくでしょう。

 
その他(受講後)

・体重が7か月で10kg減り、身軽になって疲れ難くなった。

・「耳管開放症」急激な体重減少が原因で、自分の声が響いたり呼吸音がゴーゴー聞こえたりする状態が5か月ほど続いているが、聴力には影響しないとの診断を受け、このまま様子を見る事にした。

・花粉症が軽くなり、今シーズンは薬も点眼薬も使わずに過ごせている。

・夜、尿意で起きる事が減った。

・柔らかくてペラペラだった爪が固く丈夫な爪になった。一方で両足の親指の爪にくっきりとした横線が入ったので、ミネラル剤の量を若干増やしてみた。

・肌がきれいになったと言われた。

 

3.考え方

・マイナス思考がとても強く、失敗した記憶を何度でも掘り起こして更に落ち込むという、自分で自分を追い込む悪い癖があった。

(受講後→)「良い事も悪い事も全て流す、大事なのは今現在を大切に生きる事である。」この言葉を聞いて、いかに自分が過去を引きずり未来を心配して、余計なエネルギーを浪費してしまっていたか、勿体無くさえ感じました。今現在、自分に出来る事を精一杯やる、それだけに集中しようと心掛ける様になりました。

又、「筆記表現法」を教えて頂き、食べた物と出した物の記録の一部に、「良かった事」の欄を設け、どんな些細な事でも良かった事だけを記録する様にしたら、物事を前向きに考える良い習慣がついたように思えます。

恭子注:
病院で指示されているのが、ノートに、悪い症状が出たことを小さなことでも書き留める、というものでした。
それも必要なのでしょうが、どんどん悪い症状に気も引っ張られますね。
その反対に、よかったことを、ノートに書いてもらいました。
筆記するという動作で、さらにプラス思考が確実になっていくのです。

 

・子供が授からなかった事についても被害者意識が未だに残っていて、家族の言葉すら咎められている様に感じてしまったり、勝手に負い目を感じていた。又、他人の幸せを心底祝う気持ちになれない自分に嫌悪感があった。

(受講後→)「善:悪は6:4でよろしい」「自己否定しない」この教えでどれだけ心が軽くなったかわかりません。人を妬む自分も自己否定せずに受け入れる、常にありのままの自分を認めて生きていく事が出来る様になりたいと思います。

恭子注:
「「食べ物を変えると…」87ページ参照

 

・仕事でも、理想を高く設定して、そこに近づけないと「才能が無い」「自分はダメだ」と落ち込んでばかり。その時は、協力してくれた人への感謝や、好きな事を生業に出来ている事への感謝の気持ちとは程遠い自分中心の考え方しかありませんでした。

(受講後→)以前は、無意識の内に自分を超優秀な人と比べていたのですね…。

今は「器をこえたところに病気は発生する」「自分の花を咲かせなさい」の教え通り、自分に出来る事を「コツコツと誠実に」やり続けて、自分の花を咲かせる運命に近づきたいと思っています。まだ頭の中で理解しているに過ぎないかもしれませんが。

 

・私は、石橋を叩いて渡らないくらい慎重なところと、超がつく面倒くさがりな面があります。行動する前に考え込み、宿題をどんどん積み上げて後回しにしてしまう事が常態化し、「あれもこれもやらなくっちゃ・・・」といつもストレスを溜めていました。

(受講後)「迷ったら前に出る」「来たバスに乗りなさい」酵素風呂を紹介されたのに二週間も行かずにいた私に、先生が厳しく且つ的確にご指導下さいました。目が覚めた思いでした。お陰様で何事に対してもフットワークが軽くなり、以前より宿題を積み上げる量が圧倒的に減って、気持ちが自由になりました。


恭子注:
石橋をたたいても渡らない、慎重な人は、
「尻軽く、尻軽く、動く」
「考える前に動く」
事をお勧めしています。
私もそうだったのですよ。

 

・自分を明らかにする

自分は「優秀な人」「優しい人」に見られたいが為の行動をとる事が長年の癖になっていて、それが自らを苦しめるストレスの基になっている事を先生が毎回丁寧にご指摘下さいました。この「自分を明らかにする」という行為が、頭では納得したつもりでも、とても辛い経験でした。まだまだ道半ばですが、時間を掛けて学んでいきたいと思います。

恭子注:
このあたりが、厳しい、と言われるゆえんですが、
いえいえ、恭子さんはやさしいのですよ。

そして、これを乗り越えると、皆さん全員、お元気に明るく健康になられるのですからね。

 

・お料理の教えの中で、まな板の前での立ち方、食材を一切の無駄を出さず又良さを引き出す切り方、盛り付け時の心がけなど、全ての所作に食材(=命)への感謝の気持ちと、それを食べる人への心配りが溢れていて、命を頂く事に感謝するという当たり前の気持ちに改めて気づかせて頂きました。

 

 

 

 

(教室について)

 教室で一緒に学んだ先輩や同級生の方々の存在も私にとって大きな心の支えになりました。

皆さんのお話から、自分の取り組み方がまだまだ甘いと感じたり、良い変化をみんなで喜んだり、とても温かい場所だと思います。

色々助けて頂きありがとうございました。引き続き後期もどうぞ宜しくお願い致します。

 

(最後に)

 たった半年とは思えない程沢山の事を学ばせて頂き、今、心にも身体にも大改革が起きています

もう少し早く先生と出会う事が出来ていたら・・・と最初のうちは思いましたが、私にとってこのタイミングが必然だった事、そして自分の運の強さを今は強く感じています。

 毎回、厳しい中にも深い愛情のこもった先生のご指導に心から感謝しております。

まだまだ入り口に立てたばかりですが、これからもご指導宜しくお願い致します。

 


 恭子から一言
 もう私の言うことはありません。
すべて学んでくださいました。
なによりも、結果、お元気になって、素晴らしいお仕事も再開されました。
おめでとうございます!
あとは、コツコツと継続することです。